涙ボクロの訳を君は話さない

テレビのアンケートなどで、「100%ジュース」について尋ねられたとしたら、アナタはどう返答する?「奇術師」って、人によって受け止め方が千差万別かもしれないね。
マカロン
ナポレオン
HOME

控え目に自転車をこぐあの人とあられ雲

この一眼レフは、実は、海辺で拾ってしまった。
その日は、8月の中盤で、はじめで、いつもに比べて暑い日だった。
スーパーで、大好きな恋人と大喧嘩してしまい、もう口を利きたくないと言われたのだ。
その夜、家からこの海岸まで、車でやってきて、浜辺をゆっくり散歩していた。
そしたら、少し砂をかぶったこの一眼レフに出会った。
持ち帰って、重さに驚いてさまざまなフォトを撮ってみた。
一眼レフの所有者より、良い線で撮れるかもしれない。
恋人の笑った瞬間撮りたいなー、とか、思った以上にピント調節って丁度良くならないなーとか心の中で思っていた。
明日あたり、なんとか会えたら、恋人に自分が悪かったと謝りたい。
で、この一眼、交番に届けるつもりだ。

無我夢中で跳ねる兄さんと霧
嫌われ松子の一生という題名の連ドラが放送されていましたが、欠かさなかった方もいらっしゃったと思います。
わたしは、連ドラは見ていなかったのですが、中谷美紀さん主役で映画がクランクインされたときに、見に行きました。
考えます。
松子は容量の悪さからでもありますが不運な環境にいながらも、心まで貧しくなりません。
はたからみれば、恵まれていないかもしれないけれど夢を捨てません。
幸せになることについて、貪欲なんです。
すごく、好感を感じました。
自分も幸せになりたいのに、そうなるといけない事のように感じる。
という、よくわからない状態だった子どもだった私は、映画の間、悩みなんか忘れていました。
それくらい、面白い映画なので、お勧めしたいです。
主演の、中谷美紀は、音楽教師でも、中洲のソープ嬢でも、理容師でも、なんでもはまってました。

熱中して吠える兄さんと枯れた森

私の部屋は、冷房も暖房もついていない場所だ。
そのために、扇風機とよく冷えた水筒を飲みながら作業をする。
つい最近、扇風機を動かそうと考え、スイッチを付けたまま抱えてしまった。
その後、扇風機の動きが止まったので「あれ?」と、考え直し,よく見た。
気付かなかったのが、回転に支障を出しているのは、まさに自分の中指だった。
手を放すと、また歯は元気に回り始め、邪魔をしていたその指からは血が出てきた。
痛みもなにも感じなかったが、気を付けたいと心に留めといた。

気どりながら歌う子供と暑い日差し
8月に、石垣島へ仕事に向かった。
当然めちゃくちゃ暑い!
Vネックのカットソーの上から、スーツの上着。
汗まみれになりすぎて、上着の背広はぼろぼろに。
宿にに入って、ジャケットをLUSHの石鹸で洗った。
次の日着るとその上着はホワイトムスクの良い香りがした。
上着がボロくなあるのではないかと心配したけれど、何が何でも洗った方が賢明だと心に決めていた。

汗をたらして大声を出す姉妹と霧

読書をするのは好きだけど、全ての本に関して好きなわけではない。
江國香織さんの作品にとても惹かれる
もうずいぶん同じ小説を読み続けている位だ。
登場人物の梨果は、8年同棲した恋人の健吾に別れを告げられてしまうが、そのきっかけである華子と同居するようになるという少々変わったストーリーだ。
ラストは衝撃で、大胆な形だととれるが、最後まで読んだうえで内容を思い出すと「確かに、この終わり方はありえるかもしれないな」というのを匂わせている。
そして、ワード選びや登場する音楽や、物などが洗練されている。
ミリンダ一つにしても、かならず読み手が飲みたくなるよう書いてあるし、べリンダ・カーライルや古内東子といった音楽がでてくるとつられてCDをかけてしまう。
ワードのチョイスの方法が得意なのだ。
他にも、ピンクグレープフルーツそっくりの月...といった表現がどこで生み出されるのだろう。
表現力に惹かれ、夜遅くに何度もおなじ江國香織の作品を読んでしまう。
お気に入りの小説との深夜の一時は夜更かしの原因なのだろう。

笑顔で泳ぐ姉妹とぬるいビール
じっと見てしまうくらい素敵な人に出くわしたことがありますか?
実は一度見かけました。
電車の中で20代前半くらいの人。
女の自分ですが、ときめいてしまいました。
どれくらいお手入れをしているか、という自分の努力もあると思います。
だけど、本人から醸し出すオーラはおそらく存在しますよね。
世の中には魅力的な方が多くいらっしゃるんだなーと感じました。

雹が降った土曜の夕暮れにビールを

子供の3歳の誕生日が近づいているので、プレゼントをどんなものにしようかを悩んでいる。
嫁と話して、体で遊ぶおもちゃか頭を使うものか着るものなどにするかを決めようとしている。
悩んでなかなか決められないので、ものを見に行って決めることにしたけど、これだというものがない。
だけど、こどもに触らせてみたら、以外とあっさりと決まった。
ジャングルジムに一生懸命になったから、これに決めた。
ただ、部屋が狭いので、小さめのコンパクトなやつに決定した。
値段が、なかなかリーズナブルだったので、助かった。

息絶え絶えで自転車をこぐあいつと冷めた夕飯
梅雨もようやく明け、今日蝉の鳴き声に気付いて、少年は「あぁ夏だなぁ。」と思った。
もうすぐ夏休みという日曜の午前中、少年は縁側で空を見ながらアイスクリームを舐めていた。
軒下では風鈴がときおり小気味いい音を立てていた。
いつにも増して暑い日で、日光が少年の座った足を焦がしていた。
少年は元気に半ズボンという格好だ。
頬を伝って汗が流れ、アイスも溶けてきた。
少年は、近所にある市民プールのプール開きを楽しみにしていた。

どんよりした日曜の午後にこっそりと

小説家、太宰治の斜陽、ファンの私は、静岡県の安田屋旅館に宿泊に行った。
同じく太宰大ファンの母。
ここ安田屋旅館は、作家の太宰がこの小説の章の一部を考えるために宿泊した有名な旅館。
とにかく歩くと、ギシッと、聞こえる。
その、太宰が宿泊した2階にある小さな部屋。
雪をかぶった富士山が半分だけ、顔を出していた。
目の前の海の中にはいけすがあった。
このあたりは足を運んだ甲斐があり過ぎ。

喜んで歌う君と枯れた森
夏休みが2週間くらい過ぎた頃の夕方。
「カンけり」で鬼になった少年は、とてもお腹が減っていた。
捕らえても捕らえても缶をけられて捕まえた友達が逃げるので、もはや今日の缶けりは終わらないんじゃないかと途方にくれていた。
クタクタに疲れて家に帰ると、扉を開けた瞬間に今日の夕飯が何かわかった。
とても美味しそうなカレーの香りに、少年は疲れがふっとんだ。

道

Copyright (C) 2015 涙ボクロの訳を君は話さない All Rights Reserved.